私は数学は暗記科目ではないと考えていますが、どうしても基礎的な内容は暗記が必要です。

それは英語を学習する際に、一旦は英単語を覚えないといけないのと同じです。

なぜ数学では暗記が必要か？

一定量の暗記をすることで理解を深めることが可能です。

「記憶は理解を助ける」ということを理解して学習を進めることが大切です。

理解を助けるレベルの暗記事項は「すぐに記憶から取り出せる」というレベルを越え、「意識せずともわかる」ところまで進まなくてはいけません。

高校数学の問題を解いているときに、九九があやふやだと学習が進まないのと同じです。

脳の作業スペースを「考える」ことに使うことが重要

高校数学の問題を解くために、これまでの学習でストックした問題の中から類題を見つけ出し、解いている問題に結びつけ、そして計算を実施し解くという流れが存在します。

脳の作業スペースを考えることに使うためには「類題を探す」「計算をすすめる」の２つの作業を自動化していくことが重要です。

意識せずに類題を探すことができれば「考える」ことに脳の作業スペースを使うことが可能です。

類題を暗記していくためには、短期記憶を長期記憶に変えていくことが必要です。

そのためには、問題を解いた日、３日後、１週間後、一か月後などに復習することが重要です。

Spaced repetition(間隔反復）のやり方

エムゼミでの数学の復習方法はＡｎｋｉというアプリを活用します。

Ａｎｋｉというアプリの優れている点は、覚えていたかどうかを画面をタップするだけで、正解率に基づき最適化されたスケジュールで（間違えたものはより早いタイミングで、正解したものは遅いタイミング）再登場する点です。

これにより、紙の暗記カードでは実現できなかった反復学習が可能です。