受験数学の学習順序
これから受験数学を始める受験生や受験数学の学習順序がわからない人のために、エムゼミでの学習の指針を示していきます。
まずは「基礎の点」について理解しましょう。
高校数学で習う基礎知識・公式をここでは「基礎の点」と呼びます。
この「基礎の点」は、数学ⅠAⅡBで1000点、数学Ⅲで400点あります。
数学ⅠAⅡBで約1000点ありますが、この内の300個がコアとなります。このコアの300個を利用すれば残りの700個は勉強しなくてもできる人もいます。
また数学Ⅲの「基礎の点」400個のうち半分の200個は数学ⅠAⅡBの知識で補うことが可能です。
このことから受験数学で必要は基礎の点は
これら「基礎の点」の暗記 (理解)なしには、あらゆる問題を解くことはできません。またこれらは高校で使われている問題集に収録されている内容ですが、完全に理解することが重要です。
ステップ1の学習をしていくと
上の図のように、ステップ1の学習を進めていくと「基礎の点」の数が増えていきます。点が増えてきたら、それをつないでいくのがステップ2となります。
点をつないでいくのが、問題演習となります。またエムゼミの授業では、基礎の点をつなぐことを意識した指導を実施しています。
またこの点をつなぐ作業をしていくとAランクの大学入試の問題を解くことも可能になってきます。またこのレベルの学習で模試での成績も上がってきます。
ここからは、わかりやすく大学ランクを分けて説明していきます。
※東京大学などに合格するための数学の力をCランク、大阪大学や医学部に合格する力をBランクと仮に定義します。
それでは、BランクCランクの大学の問題を解いていくためには、どういった学習が必要でしょうか。
Bランク・Cランクの問題には、基礎知識の徹底(ステップ1・ステップ2の学習)だけでは対応できません。
このレベルの大学の入試問題を解くためには、高難度受験問題に対応する力を養う必要があります。これらの問題を解く知識は自分では、とても発想できないような「思いもよらない発想」を必要とする問題もたくさんあります。
また、問題を解き切る計算力も合わせて必要です。発想力と言っても、ゼロから発想するわけではありません、良質の問題×解説講義が、このレベルの問題を解く鍵となります。
ここまで書いてきたように数学の問題には3種類の問題があります。
①「基礎の点」を学ぶ問題
②「基礎の点」をつなぐ問題
③高難度受験問題
3種類の問題のうち、自分自身に足りていないものを勉強するのが一番重要です。
高校の授業などでは、基礎知識として①の問題を学習しながら、同時並行で②の問題を学習したりもします。
※難問を指導する先生もいます。数学好きの生徒は良いかもしれないですが、体系だった学習には不適。
また夏・冬などの長期休暇時の宿題は②の応用レベルの問題を課す学校も少なくありません。
①の基礎知識が定着していない(基礎の点がない)のに、点をつなぐことはできません。そのため①がない状態での②の学習は、受験生にとって苦痛を生み意味をなしません。
エムゼミでは、まずは①の習得に時間をかけ(数学ⅠAⅡB基礎1000題などを利用)指導します。それを完了した生徒から順に②の指導へ移行していきます。
これから受験勉強を始める人は①の問題を完全に理解し②に移るようにしてください。そうすることが数学の実力をつける最短距離となります。学校の宿題などで②や③を早期にやる羽目になった場合は、答えを写すなどして上手く乗り切りましょう。
学校には様々なレベルの人がいますので、全体に出された課題が自分にとってベストな課題とは限りません。受験数学に必要な力と勉強の順序を理解し、みんなの努力が報われることを祈っています!!