数学専門塾エムゼミ

数学専門塾エムゼミは、医学部受験、中高一貫生を対象とした新大阪の数学専門塾です。オンライン指導実施しています。数学のプロの授業で数学の得点は必ず上がります。数学が伸び悩んでいる人は体験授業を受けてみてください。

自信をつける夏の勉強法

~数学アリ地獄に落ちないために~

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↓↓↓↓動画で話していることを文章にしています。↓↓↓↓

受験の天王山「夏休み」がやってきます。絶対合格したい受験生に向けて夏の必勝勉強法です。

1. 自分の持ち時間を計算する。

数学の学習計画を立てるときに重要なことは、どれだけ時間をかけることができるかを事前に把握しておくことです。これをしない受験生は、恐怖「数学アリ地獄」に落ちることになります。

例えばダメ受験生は「夏にチャートのⅠAB」を全部やる!という計画を立てたりします。気持ちはわかりますが、これでは成績は上がりません。

なぜなら

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で合計723問あります。これは練習問題だけなので、ここにEXERCISESもプラスすると1000問を超えます。

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いけてる受験生は「持ち時間を計算」します。簡単に計算できるので、ここでやってみます。実際には、自分の予定を見ながらやってみてください。

前田君の夏の予定 7/308/1921日間)までが夏休み

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前田くんの勉強時間は

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です。

持ち時間を計算してみると

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となります。

次に科目バランスを考えます。前田くんは国公立理系のため夏は英語・数学・理科を頑張りたい。英語は得意なので以下のようにします。

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ということは、前田くんの数学の勉強時間は178×4/1071.2時間です。

上で書いたチャートを全問やると723問です。1問あたり30分でやったとしても361.5時間かかります。71.2時間ではどうしようもありません。

これがダメ受験生たる所以です。持ち時間を超えた勉強計画を立ててはいけません!

自分の持ち時間が計算できたところで、次にいきましょう。

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2. 何をやるかを具体的に決める

数学に費やせる時間は71.2時間と決まったので、この時間内で最大の効果を生む勉強を考えます。数学で大切なことは「復習」です。前期(1学期)の内容の復習が一番です。ではどうやって復習すればよいでしょうか。

ここでは、復習すべき問題が180問(前期授業回数15回×3種類の授業×1講義あたり4問)あるとして考えてみましょう。

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これが基本的な流れではないでしょうか。

このやり方がダメなわけではないですが、果たしてこれは71.2時間で終わる勉強方法でしょうか。180問あるわけですから

前期テキストを白紙のノートに解く。

をする際に、1問あたり30分間考えただけで

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かかってしまいます。よってゲームオーバーです。

こんなにかかるとはおもわなんだ~ってのが受験生の本音ではないでしょうか。

ですので、前期の復習をテスト形式でやることには限界があります。

71.2時間で終わる勉強法を考えることが成果を出す秘訣です。

 

3. やり方を考える

作戦 その1 得意単元をつくっちゃうぞ作戦

設定した時間に合う勉強法を考えることが重要です。

「やる単元を絞る」という方法です。

この夏は、ベクトルと数列を極める!ってのを目標にし、71.2時間内で実施することは可能です。

単元は、どこでも良いのですが一番は受験大学の過去問を見て毎年得ている単元がないかをチェックすることです。毎年出ている単元があれば、それを極めましょう。

大切な事は、夏休みが終わった段階で、「夏にこれをやった」と自信が持てるものを作っていくことが非常に大切です。その理由は今後の模試でその単元が出たときに点数が取れると自信になるからです。

自信が持てる仕組みづくりをしておくことも、夏に重要なテーマです。

 

作戦 その2 答えをざっくり見て、先に復習をする作戦

テスト形式で問題を解くのではなく解答を見てから問題を解くという作戦です。

解説や答えを先に見ることに抵抗がある人も多いと思いますが、71.2時間しか勉強時間がない以上、仕方がありません。

お金がないのに理想の高級バックを買うことができないのと同じように時間がないのに理想の勉強法を追求することはできません。

 

大切なのは、夏にやった問題が10月時点で解けるようになることです。3ヶ月後に問題が解けるのであれば、その過程が違っても問題ありません。

結果を意識して勉強するということです。

 

【まとめ】

1. 持ち時間を計算する

2. 科目バランスを考えて時間を配分する

3. 数学に配分された時間内で勉強法を考える

が夏の必勝法です。夏は受験の天王山!ここでの頑張りで合否が変わります。

やり方を間違えると~数学アリ地獄~に落ちてしまい、他の科目の勉強時間を奪ってしまいます。

また計画段階で持ち時間を計算しておかないと、いくら頑張っても課題が終わりません。課題が終わらないと受験生は自分を責めてしまう傾向があります。そうなってはいけません。無理な計画は、頑張っても実現できません。しかし受験生は、計画の立て方がおかしいことに気がつかずに「自分の頭が悪いから上手くいかない」「自分の努力が足りない」といった結論を導きがちです。

 

そもそも計画段階で、実現可能か考えること。実現可能な計画の中で、もっとも効果の高いものを考えることが重要です。

自分自身の計画でわからないことがあったら、lineで質問してください。ここまで読んでくれてありがとう!君の夏が実りある夏になることを祈っています!

2024.09.25 Wednesday